■フェルデナント・ホドラ展-脈動する生命のリズム-

■国立西洋美術館,2014.10.7-15.1.12
■「古代ギリシャではリズムは形という概念に近い」とあったけど、ホドラーはこの言葉をどのように噛みしめていたのかしら? 初期のダンスなど外部にあるリズムを作品に取り込んでいるのを見ると、E・J=ダルクローズのリトミックの影響は特に大きかったということね。  
ある種のダンスは「身体化された感情」を表現するから「感情Ⅲ」はダンスを観ている感じだわ。 「無限へのまなざし」は描かれた身体そのものがリズムを作ろうとしている瞬間。 「バラのある自画像」の身体はリズムとして共鳴している。 脳の中はリズムで一杯だと目が言っているの。
ホドラーは少しづつカンディンスキーに近づいているんじゃない? 「ダンスを観る感動」から「ダンスの感動」へ。 彼はリズムと形の間にある雑音を取り除こうとしていたのかもしれない。 でも抽象ではないから大変。 それと彼の興味は既にそこから拡散してしまった・・。
この文章を書いているときに「リトミック音楽教育」の存在を見つけたの。 「オイリュトミー」からはR・シュタイナー(*1)を思い浮べるのでコンガラカル! 二人は関係があるのかしら? 
*1、「ルドルフ・シュタイナ展」(2014年)
*館サイト、http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2014hodler.html