■デ・キリコ-変遷と回帰-  ■佐藤信太郎-The spirit of The Place- 

■デ・キリコ-変遷と回帰-
■汐留ミュージアム、2014.10.25-12.26
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/14/141025/
■このミュージアムが混んでいるのは珍しい。 狭いから余計ね。 でも章ごとに部屋の区切りもあって、キリコの全てがコンパクトにまとまっているの。 章の解説は易しい言葉で書かれているけど解りずらかったわ。 「変遷と回帰」が意味深な為かもしれない。
3章「ネオ・バロックの時代」は濃密さが漂っていて晩秋の今の季節にぴったりね。 そしてこんなにもキリコの馬を見たのは初めてかも。 4章「再生新形而上絵画」の道や建物そして空はギリシャの色と形。 彼がギリシャ生まれと知って納得。 子供時代の郷愁が彼の当時の思想と混ざり合って不思議な静寂が漂っているのね。
キリコを見るには周りが煩かった。 3章はいいけど4章は展示室が窮屈すぎる。 作品を見た直後は広い空間に目を持っていきたいの。 観終わっても変わった感覚が残って面白かったけど。  
■佐藤信太郎-The spirit of the place-
■キャノンギャラリーS、2014.10.31-12.15
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/sato-spirit/index.html
■キリコ展の帰りは品川に寄り道。 東京の風景写真展よ。 場内周囲の壁にはスカイツリーを眺めた作品が並べてあるの。 雪景色の東京は素敵ね。 でも「墨田区京島2010年12月25日」が一番。 昭和中期の下町の家々が並び背後にスカイツリーがちょっとだけ顔を出している作品。 光が物質に見えるの。 その光が反射した家々も物質そのものが表れている感じがする。 作者が言っている「ゲニウスロキ」かしら?
あとは飲み屋のネオンや看板を写した作品。 これは見慣れた光景。 でも写真としてみると一味違った感じがする。 これも「ゲニウスロキ」かも。 多くの人にはホッとする場所だし、普段はじっくりと観察していないからよ。