■ユートピアを求めて-ポスタに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム-

■世田谷美術館,2014.9.30-11.24
■映画ポスターの第2章室に入った時は圧倒されました。 デザイン<力>が迫って来たからです。 1枚のポスターでその映画の全てが分かってしまう表現力もあります。
でも殆ど知らない映画ばかりです。 監督もS・エイゼンシュテイン、D・ヴェルトフそしてドイツのE・ルビッチくらいしか知らない。 それとB・キートン。 終わりの方では似たような作品が続いているので飽食気味になってしまいました。
これは第3章の政治ポスターでも同じです。 しかしコラージュ、タイポグラフィ、フォトモンタージュ等々あらゆる技法を使っての作品たちは、もし街角に貼ってあったら目に焼き付くこと間違いなしです。
レーニンは芸術に対しても包容力があったのでしょうか? 映画選択理由の一つに国民の低識字率とありました。 そしてスターリンでユートピアは全滅ですか? 最悪の世界情勢下でソビエト革命が達成できたのは奇跡といっても過言ではありません。 芸術と奇跡は相性が良いのでしょう。
ビデオ「ステンベルク兄弟の軌跡」のMOMA展示会(1997年)場面で、ロシア人が彼らの作品をやっと見ることが出来たとインタヴュに答えていたのが印象に残ります。
*松本瑠樹コレクション
*館サイト、https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00172
■北大路魯山人展
■塩田岩治を初めて知りました。 人との出会いとは面白いものですね。 魯山人の一点物は納得できる大柄ですが非実用と言えます。 しかしセット物は「食器」として唸らせる何かを持っています。 赤玉酒盃(5点1組)、赤呉須茶碗(5点1組)、赤呉須向付(10点1組)、総織部四方向付(5点)、志野釉輪花皿(5点1組)、鉄絵皿(5点)・・。 この器で酒を飲みたい!食事をしたい!と切に思わせる寸法・形・色を持っています。
*塩田コレクション
*館サイト、https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection/detail.php?id=col00090
■アート・ゴキュメンタリスト安齋重雄
■美術展等の記録写真ですか? クリムトやボイス、ノグチなどが登場していましたが作品数が少なすぎます。 対象展示会の写真量を増やせば面白いかもしれません。 企画を練ればいくらでも良い案が出るとおもいます。