■東山御物の美-足利将軍家の至宝-

■三井記念美術館,2014.10.4-11.24
■当時の会所では一度に千点以上も展示したと言われています。 現在陳列されているのは選び抜かれたものということになりますね。 伝来には凄そうな名前ばかり並んでいますし・・。
工芸室の「油滴天目」や「鸞天目」、「青磁輪花茶碗」はお馴染みです。 絵画室はいきなりですね。 「鴨図」「鶉図」は羽の温かみが伝わってきます。 「梅花小禽図」「梅花双雀図」の鳥たちもです。 これで「桃鳩図」が出品されていたら何も言うことはありませんでした。 後半は山水図と再び工芸です。 「秋景山水図」など見ているとゆったりした気分になります。 「東山御物は宮廷絵画と禅宗絵画の二種類に分類できる」と書かれていました。 この組み合わせは適度な緊張と安堵の両方が得られ精神的にとても良い。 足利将軍家たちもこのリズムに浸っていたのでしょうか? 南宋時代にちょっと行ってきた気分でした。
*館サイト、http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/list.html