■鉄斎

■出光美術館、2014.6.14-8.
80歳になると作品の質は落ちるのが普通である。 ボケーとしてしまうからだ。 しかし水墨画というのは年齢を感じさせない。 それとも鉄斎だから? 彼の80歳代の作品はボケーではなくトゲーの感じだ。 木々などが刺々しい描き方になっている。
これが水墨画だと新しい領域に入った感じに見えてしまうから不思議である。 よーくみると雑なのだが・・。 抽象画に近づいているようにもみえる。 これもメリットである。
今回の展示は多くの漢文が訓読で表示されているので有難い。 絵と文から鉄斎の生き方がわかる。 儒教を中心にして人生を遊びきったという感じである。