■建築家ガウディX漫画家井上雄彦-シンクロする創造の源泉-

森アーツセンターギャラリ,2014.7.12-9.7
ガウディの建築関連資料を見たのは初めてだ。 「パラボラアーチ」は崇高の中にもユーモアがある。 「平曲面」は生物的親しみがある。 「トランカディス」は死と再生の表現だ。 「人間は創造しない、発見がある・・」と彼は言っている。 「自然=師」と認識していることが展示を見てもわかる。 カサ・ミラの平面図は蜂の巣を変形しているようだ。 もし館内を歩いたら楽しさと目眩が襲ってくるだろう。
サクラダ・ファミリアは総勢300人の作業で2026年の完成らしい。 映像や模型をみてなるほどこれは凄いと再感激してしまった。
ところで漫画家井上雄彦がなぜ登場するのかよくわからなかった。 彼の漫画はとても控えめである。 このためガウディの資料や写真に跳ね飛ばされてしまっている。 逆にガウディの内面にノッソリと迫っているようにもみえる。 黒子に徹しているようだ。
*美術館、https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/2014/