■フィオナ・タン-まなざしの詩学-

東京都写真美術館、2014.7.19-9.23
■チケット売場で全てが映像と聞いて迷ってしまったわ。 8作品のうち2本は上映時間が既に決められているの。 きょう一日のスケジュールの組み直しが必要ね。普通にみて4時間はかかる。
「ディスオリエント」は引きこまれてしまった。 映像は2本あるのに音声は一つ。 しかし映像は中東からアジア一帯の貧困と環境汚染なの。 前者は映像と音声、後者は過去と現代の落差が激しい。 人間の豊かさとは何かを問うている作品ね。
長編作品「興味深い時代を生きますように」でフィオナ・タンが女性だと知ったの。 華僑の父とオーストラリア人の母を持っていることもね。 これで「ディスオリエント」の謎が解けた。 この自伝作品と「影の王国」の写真論とで彼女の全体像が見えてきたわ。 フィオナ・タンに出会えて楽しい一日だった。  「プロヴィナンス」も細かい質感で日常生活の人物像を描いていて意味深かったことを付け加えておくわね。
*館サイト、http://syabi.com/contents/exhibition/index-2248.html