■白隠展

BUNKAMURAザミュージアム、2012.12.22-13.2.24
漫画のような作品をみると画家というより教育者だったのでしょう。 実際チラシに「・・禅画にメッセージを込め、・・生涯を民衆教化に捧げ・・」とあります。 僧侶弟子たちや民衆への説明資料に使ったのでしょうか? 今ならパワーポイントですかね。
漫画以下の絵や余白の無い書など作品にムラが有り過ぎです。 描く目的が明確なので本人は気にしないのでしょう。 60歳から本格的に描き始めたこと、一万点もの作品を残したところをみると強い決意が表れています。
しかし現代人にこのメッセージが伝わるでしょうか? 白隠の目を通して、当時の民衆がどういう生活倫理や死生観を持っていたかを知るには面白い展示です。