■アートと音楽  ■風が吹けば桶屋が儲かる

東京現代美術館,2012.10.27-13.2.3
池の中に茶碗を浮かべてそのぶつかり音を聞く作品だったので驚いてしまった。 輪切りの木をレコードに見立てるのもそうだが、ゴジラとの対話や植物の伝達物質を音にするのもいただけない。 まるで数十年前の展示会場にいるようだ。
あのカンディンスキーの感動からなにも進歩していない。 理由はカンディンスキーの音の存在や、セザンヌの物の存在の「視覚から聴覚・触覚」ではなくて、「聴覚・触覚から視覚へ」の作品だからである。 しかも「科学からアート」の流れも持っている。
この流れはあまりにも平凡である。 時代の流れは把握しているが挑戦が止まってしまっているような展示会であった。
*館サイト、http://www.mot-art-museum.jp/music/
風が吹けば桶屋が儲かる
これはという作品がないので書くことがみつからない。 この中でスポーツニッポン紙第一面の「ジョン・レノン暗殺」だけは別だ。 これはしゃがんでジックリと読んでしまったから。 1枚の新聞記事が風となって全てを吹き飛ばす。