■ザ・ビューティフル-英国の唯美主義-

三菱一号館美術館,2014.1.30-5.6
展示内容の章(段落)が細かくなっていて珍しいわね。 「序」から始まって「美術職人集団」「新たな美の探求」、・・最後の「輝かしい落日」までの16章に分かれているの。 段落名と作品との関係を意識しながら観る必要があるということね。
ところで「主題は持たない」「物語は嫌いだ」と言っているけど、なぜ芸術家とデザイナーが結ばれたのか理由がよくわかなかった。 たまたま新聞に「・・工場で作られた大量の調度品は醜いものばかり」を理由にしているけどホントかしら?
「芸術のための芸術」を信奉している芸術家はデザイナーなんて不要だと考えるのがあたりまえよ。 家や家具の設計、そして食器やブローチも展示されていたけど、「絵画とデザインを一体に考えたこの運動」の真実が見えないの。
でも真面目さと充実した内容の19世紀後半の唯美美術の開催は感謝しきれないわ。 「フォスター、「さわひらき、「英国美術の現在、そして森ギャラリーの「ラファエル前派」、・・当分ロンドンが続くわね。
*館サイト、http://mimt.jp/beautiful/