■ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ

■原美術館,2014.1.11-3.30
作品一覧に「・・誰であるか、何をしているかに特別な意味はありません・・」「・・時間を超えた状況、いわば時間が無効になる・・」とあるけど、ウーンその通りね。 人物の多くは俯いていて肝心の目がよく見えない作品が多い。
これは写真からの影響が続いているのではないのかしら? 被写体そのままを切り取る写真は情報量を増やすためカラダ全体を撮りたいのよ。 人物のアップは一部を強調できるけど捨てるモノも多過ぎる。
これで彼の絵には身体全体からみえる生き物としての人の儚さが漂っているのではないのかしら?
今日の日曜美術館で写真を捨て絵画に転向した彼のインタビューを放映していたけど、絵画が生み出す物語の威力を強調していたのも分かる気がする。 やはり写真が生み出すのとは質が違うということね。