■日常オフレコ  ■下村観山展

■神奈川劇術劇場・中スタジオ,2014.1.11-30
作家5人の作品展である。 30年前に戻ったような刺激の無い作品が並ぶ。 作品よりも、むしろ中スタジオの裏側を見られたのがよかった。 例えば役者用更衣室やシャワー室などなど。
岡田利規lとキュレータのトークセッションがあるようだ。 これを見ないと展示会の本意がわからないのかもしれない。 KAATや演出家が絡んでいるから何かありそうだ。 つむぎねパフォーマンスもあったようだ。 しかし両方とも出席できなかった。
ということで中途半端な状態から抜け出せない。 ・・横浜美術館へ向かうことにした。
*作品サイト、http://www.offreco.info/
下村観山展
■横浜美術館,2013.12.7-14.2.11
観山の絵は小説の挿絵に適している。 「日野資朝」などはジュニア系小説向きである。 素直な感情が表れているからだ。 逆に心の深層表現は弱い。 「観音図」や「観音」、「弱法師」などはもはや漫画である。 この表層の戯れが良さかもしれない。
「鵜鴎図」は水しぶきには見えない。 「春秋鹿図」の鹿はまるで剥製だ。 しかし「竹林七賢」は逆をついていて面白い。 酒が入らないと観山らしくない。 「三猿」や「馬郎婦観音像」もこの系列でなかなかである。 やっと観山の面白さを見つけた感じだ。
*作品サイト、http://yokohama.art.museum/special/2013/kanzan/