■遠藤彰子展

■上野の森美術館,2014.1.15-28
■会場に入って迎えてくれたのは馴染みの80年代の作品。 途中から2000年代になったけどこれは凄い! まさに宗教画ね。 巨大な蛸や蜘蛛そして圧倒的な浮遊感。 「最後の審判」のようだわ。
彼女の80年代は茶の時代。 戦後の思い出と青春が一杯詰まっているの。 90年代は青の時代。 豊かになり食事の場面も多く犬や猫も元気で飛び回っている。 でも人の顔はどこか憂いが滲みでている感じ。 そして2000年代の最後の審判!?
でも一番好きなのは80年代の作品よ。 広場で子供たちが遊んでいる絵が最高。 みていると目眩がするの。 髪の毛も後ろに靡いて未来へ進んでいる感じがするから。 まさに遊びの原点ね。
60年代の若い作品群「楽園」があったけど2000年代を予言しているようだわ。 そして最新作を観ることができて彼女の大きな物語に出会った感じね。 身体が蘇った展示会だった。
*館サイト、http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=33