■鳳が翔く-榮久庵憲司とGKの世界-

世田谷美術館、2013.7.6-9.1
展名や庵から日本美術かとおもったけど、なんとインダストリアル・デザイン展! キッコーマン醤油の卓上瓶が入口に展示されているの。 いつも見てる瓶だけど、1:1.618の黄金比率できていて<初めて知った驚き>があるわ。
毎日乗っているJR山手線の車両や成田エクスプレスN’EXも彼のグループが関わっている。 新宿西口新宿警察署交差点のサインリングもよ。 いままで見えなかったけど、あらゆるところにデザイン集団GKがあったのね。 秋葉原UDXのデザインもね。展示数の多いヤマハバイクもとても素敵だわ。 最新のVMAXもいいけど、ヤマハXSV1サクラ(2007年)は醤油瓶と同じ日本的な形で最高ね。 でもなぜ日本的と感じるのかとても不思議。
三章の「道を求めて」、四章「美の彼岸へ」は再びの驚き。 儒教と仏教が融合したような内容なの。 「道具は道に具わりたるもの、道の具わりたるもの・・」。 デザインと東洋思想の融合でここまで入り込むのは凄いけどよくわからない。
道具とはなにか? デザインとは何か? これらは現世で使うものだから彼岸で展示会を終わらせるのは納得できない。 融合のまとめが五章に必要かも。 でも観客自身が現世の未来は切り開け、ということね。