■福田美蘭展  ■ルーヴル美術館展-地中海四千年のものがたり-

東京都美術館、2013.7.23-9.29
パロディでしょうか? 作品全体が古ぼけているようにみえます。 現実世界を作品に取り込む時に、その時代の生き生きしているところを掴み損ねてしまった感があります。 作品化してもすぐに古くなってしまっているのではないでしょうか。
創作理由がキャプションに書いてあります。 そして絵をみますが文章と作品の関係も真面目すぎます。 面白そうだけどやっぱりツマラナイという絵ばかりです。
でも気に入った作品もありました。 「眠れる森の美女」。 カルペ・ディエムのように時代と無関係なテーマには強い作家だとおもいます。 つまらない記者が書いたニュースのような絵を描き続けるのか理解できませんでした。
ルーヴル美術館展-地中海四千年のものがたり-、2013.7.20-9.23
このような展覧会はいつも疲れるばかりです。 しかし今回は疲れなかった。 リズムがあったからです。 キャプションも読み易い。 映像も目に優しい。 目玉の「ギャビーのディアナ」は素晴らしい。 その横にある「ランズダウンのパリス」も最高です。
四千年ですから全体の把握はできません。 しかしそれを無視してもかまわない展示思想があるように感じました。 やはりそれはリズムにあるとおもいます。 作品の数と質、配置、経路、解説、映像などから出ているリズムを巧くまとめるのが大事です。