■世界報道写真展2013

東京都写真美術館,2013.6.8-8.4
今年の作品は静かさがある。 肉片が飛び散り叫び声のする作品は少ない。 大賞が子供たちの葬儀のせいもある。 自制でも入ったのかな? この展示会はいつも世界の見落としや偏見、言葉の優位、想像の欠如を是正してくれる。
スーダン軍の武力衝突、ベトナムの同性愛者たち、サウスダコタ州のオグララ・ラコタ族、オハイオ州のホームレス、ローマ近郊の売春婦、リオデジャネイロのスラム街、エルサルバドルのギャング間闘争などが記憶に残った。
スポーツではドニ・ルーヴルの日本の相撲。 たった2枚の写真だが新鮮であった。 はじめて相撲の歴史や力士を見た思いである。 見慣れているテレビ相撲番組や新聞の写真はブヨブヨでどうしようもない。