■イ・ブル展

■森美術館,2012.2.4-5.27
■描画の線はとても力強くて確信に満ちてるの。 手塚治虫の線ね。 だからグローバル化にも対応できるのかもしれない。 でもこれは沢山の試行錯誤の結果から出てきていることがマーケットプロセスでわかったの。
「嘔吐する犬」の試行版が十数体も置いてあるのをみると犬と嘔吐の関係の凄さが伝わってくるし、白い山と黒い天池の「百頭山」は南北分断の歴史が疼いてくるの。 彼女は努力家で、天才肌ではない。 だから試行錯誤の重みが作品からみえる。
でも綺麗すぎるのが欠点ね。 嘔吐として捨てられたものをいかに作品に戻すかでイ・ブルの未来が見えてくるわ。
*館サイト、http://www.mori.art.museum/contents/leebul/index.html