■建築X写真、ここのみに在る光  ■小さいながらもたしかなこと  ■マイケル・ケンナ写真展

■東京都写真美術館,-2019.1.27
□建築X写真
■特定の場所や建物を撮った作家20名の展示です。 1800年代は歴史を意識するが1900年代は作品内に生きている共通点を探してしまいますね。 2章になるとより絞り込んでいきます。 渡辺義雄は「伊勢神宮」、石元泰博の「桂離宮」、村井修は「丹下健三建築」などなど作家の得意場所を選んでいる。 その中で奈良原一高「軍艦島」、宮本隆司「九龍城砦」は住民がまだ生活しているので見応えがあります。 九龍城内一角にある入歯を作って売っている店ですか? 映画「ブレードランナー」で人工眼を売っている店屋とそっくりで迫力満点です。 建築写真は住んでいる人々を、それは気配だけでも入れるかどうかで違ってきます。 
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3108.html
□小さないながらもたしかなこと
■作家:森栄喜,ミヤギフトシ,細倉真弓,石野郁和,河合智子
■1980年前後に生まれた若手作家5人の作品展です。 現代の生き難さを作家のそれぞれの日常から見つけ出して作品にしている。 まさにタイトルの通りです。 カメラが生活=身体の一部になった最初の世代なのでしょう。 少しばかり余所行き姿ですが通勤通学、買物や食事とそんなに遠いとは感じません。 気に入ったのは写真でできた絵画のような石野郁和の作品群です。 観ていると自身の脳味噌が輝きだすのが分かります。
*日本新進作家vol.15
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3098.html
□マイケル.ケンナ写真展,A 45 Year Odyssey 1973-2018
■マイケル・ケンナは興味が湧きそうで湧かない作家の一人です。 作品の半分はオモシロイようでツマラナイ。 プロにしては打率が低すぎる。 ただし撮影場所は真似ができない。 もちろん作品に費やす時間もです。 凝り過ぎていると言うより考え過ぎている可能性があります。
しかし発見もありました。 それは日本人女性のヌード集「RAFU」です。 彼は日本女性の肌理をしっかり感じていることがわかりました。 流石です。
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3104.html