■レオニー

■監督:松井久子,出演:エミリー・モーティマー,中村獅童,原田美枝子,竹下景子,柏原崇,勅使河原三郎,吉行和子ほか
■(日本+米国,2010年作品)
■先日の「イサム・ノグチ展」会場に彼の生い立ちが詳細に載っていた。 興味を持ったので早速このDVDを取り寄せました。 レオニー・ギルモアはイサム・ノグチの母の名前です。
1892年、レオニーのボルティモア学生時代から物語が始まる。 そして彼女はニューヨークでイサムの父になる野口米次郎(ヨネ)と出会い文筆業で成功し結婚。 ヨネは日本に帰り、レオニーは彼女の母の家カルフォルニアでイサムを生む。 1907年レオニーはイサムを連れて日本へ。 しかし二人は離婚。 1918年イサムは一人アメリカへ。 1920年彼女もサンフランシスコへ。 ・・。
松井久子の作品は初めてです。 登場する人物、衣装、街の風景、全てが整然としていて一つの美術作品を観ているようです。 俳優陣も豪華ですね。 20世紀初期の日本の余所行き姿が映し出される。
イサムの芸術面は取り上げられない。 学校に行かず自宅を建てる場面、そして医学から芸術に進路変更する場面で母からの芸術志向の影響を認めるくらいです。 むしろフロンティアであるレオニーを前面に出し当時の一人の女性の生き様を描いている。 しかしこの映画をみて「イサム・ノグチ」がイサム・ノグチになったことは確かです。
ちなみに妹アイリスはダンサーになりマーサ・グラハム舞踏団に入団している。
*映画comサイト、https://eiga.com/movie/55599/
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