■ターナー、風景の詩

■損保ジャパン日本興亜美術館,2018.4.24-7.1
■展示会の特徴は英国各美術館所蔵の水彩画が郡山市立美術館所蔵の版画と対で展示されていることです。 ターナーが版画を重視した理由に以下3点が場内に貼られていた・・。
1.彼自身の絵を普及させたかった
2.自分の絵を旅ガイトとして使ってもらいたかった
3.彼は版画の価値を知っていた
当時の版画の位置付けが分かります。 しかも彼は版画職人への注文指示も厳しかったらしい。 水彩画をじっくりみると看板の数ミリの文字まで読める。 地誌的風景への力の入れようも並大抵ではない。 版画に対しても五月蠅いことが分かります。
水彩画と版画を交互に見比べると版画の良さを再認識できる。 同時に水彩画の線や色の躍動感が素晴らしい。 ターナーの水彩画を近くに寄って舐めるように見たのは初めてです。 もちろん版画もです。 「崇高さ」とは違ったターナーを楽しめました。
ところでこの館で音声ガイドが付くのは記憶にない(利用しなかったが)。 特設サイトもそうです。 今回は「贅沢な時間」にする為の演出が行き届いていました。 
*展示会サイト、https://turner2018.com/
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