■日本の四季-近代絵画の巨匠たち-

■汐留ミュージアム,2018.4.2-15
■この美術館でこのようなタイトル展は珍しい。 しかも松下幸之助が収集したようね。 彼は絵については何も語らなかったらしい。 展示作品をみても彼の好き嫌いは抜きにして集めた感じだわ。 
春・夏・秋・冬で章が組み立てられているの。 しかも違う作者の「椿」や「薔薇」を並べて比較できるようにしている。 自ずと比べてしまう。
「ツバキ」なら林武より中川一政のほうが、「バラ」も林武や梅原龍三郎より中川一政が気に入る。 もし中川一政の作品だけならここまで気に入るかしら? 面白い展示方法だわ。 「スイセン」なら上村松篁より山口華楊が断然いい。 「ミカン」なら速水御舟より福田平八郎ね。 「ツル」だと杉山寧や上村松篁より川端龍子だわ。 人それぞれだと思うけど楽しいわね。
そして大好きな小倉遊亀が6点もある。 「メロン」と「モモ」は一つの果物と陶器を描いているけどメロンも桃もとても硬く感じるの。 つまり陶器の硬さに迫っているけど柔らかい。 この微妙な差が、最高! 松下幸之助と意見が合ったわね。
*パナソニック創業100周年特別記念展
*美術館、https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/18/index.html