■「光画」と新興写真  ■写真発祥地の原風景/長崎  ■原点を、永遠に。

■東京都写真美術館,2018.3.6-5.6
■「光画」と新興写真-モダニズムの日本-
■同人雑誌「光画」が発行された1930年頃を背景に絵画主義を脱し新即物主義へ移行した新興写真の展示会である。
シュルレアリスムの影響もみえる。 当時の少ない情報を試行錯誤しながら作品を高めているのが分かる。 それにしても日本的新興である。 客観志向や機械優位、フォトグラムやフォトモンタージュ利用は分かるが生活記録や人生教訓なども方針に入っているのが面白い。
この新興写真は前衛と広告に引き継がれていく。 宣伝雑誌「FRONT」や「NIPPON」をみてもその記憶がみえる。 たとえプロパガンダでもカメラの冷たさが芸術性を招き寄せている。
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2964.html
■写真発祥地の原風景/長崎
■「長崎づくし」でゲップがでてしまった。 長崎港がこれでもかと続くのには参りました。
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2960.html
■原点を,永遠に。-2018-
■この展示会が一番面白かった。 観客も沢山入っているのに納得。 作品の陳列方法もいい。 著名写真家の35歳までの作品を年代降順で左壁に、公募で選んだ35歳以下の作品を年代降順で右壁に展示している。 撮影時期は1886年から2016年。 計95人409点だから一人4点前後になる。 次から次へと変化していく写真から目が離せなくなる。 作品の質も申し分ない。 4月17日から並び替えを作家順に変えて展示される。 また行ってもよい。
*清里フォトアートミュージアム(K★MoPA)収蔵作品展
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3000.html