■黄金のアフガニスタン、守りぬかれたシルクロードの秘宝

■東京国立博物館・表慶館,2016.4.12-6.19
■四半世紀の国の混乱を潜り抜けたアフガニスタン国立博物館収蔵品展なの。 展示されている黄金の輝きと共に博物館館員が必死で秘宝を守り通したドラマがあったとは驚きね。 
シルクロードに組み込まれているからギリシャ、エジプト、インド、中国に影響された作品が展示されている。 でも黄金を纏った人々のアフガニスタン独自の文化がどういうものなのかが見えない。 日本の文化を知るのに奈良正倉院作品展に行くようなものかもしれないわね。
紀元前2100年頃の遺跡「テペ・フロール」は別として「アイ・ハヌム」「ティリヤ・テペ」「ベグラム」は前3世紀から後3世紀の期間だからアレクサンドロス大王つまりギリシャ文化の影響が一番大きい。 ギリシャと遊牧民、そこにインドや中国がジワッと混ざり合ってきた時代かしら。 先日観たキリストのいない「ポンペイ壁画展」と同じでイスラムのいないアフガニスタンも長閑な多様性が感じられる。
さて、これから続きの「バーミヤン大仏天井壁画」を芸美へ見に行くわよ!
*館サイト、http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1765