■福田平八郎と日本画モダン

■山種美術館、2012.05.26-7.22
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
■会場入口の「筍」をみて福田繁雄を思い出してしまいました。 形からくるユーモアがあるからです。 「漣」は川面を長時間眺めていると暗示にかけられたように自然に溶け込んでいく時の感じですね。
気に入った作品は1930年中頃の「游鮎」や「花菖蒲」。 この時期の作品が一番です。
彼は色を優先しているようです。 しかも「マッチ棒を6本上からばら撒いたのが鮎の位置である」と言っているように偶然や自然に囚われすぎています。 一部作品で空間の捉え方にぎこちなさがあるのはこの為です。
前半は福田の22作品、後半は日本画モダンと称して他画家46作品が展示されています。 山口逢春の戦後の3点が印象に残りました。 「とう上の花」「夏の印象」「卓上」です。 青系統のすっきりした構図で初夏に相応しい作品でした。