■森万里子、燦燦 ■ブリー・ルエイ ■片山真理
*下記の□3展を観る. ■森美術館,2026.10.31-2027.3.28 □森万里子、燦燦(さんさん)、 ■森万里子の名前は以前から知っていたが、作品をまとまって見るのは今回が初めてだ。 まず「スター誕生」(1995年)が出迎えてくれる。 同じく初期の「サイボーグ」シリーズも含め、その人工的でポップな造形世界は素直に面白く感じられた。 しかし、仏教的宇宙観を展開する「エソテリック・コスモス」シリーズに至ると、どこか説明しがたい違和感を覚え始める。 作品には仏教のモチーフが用いられているが、その世界観は必ずしも伝統的な仏教そのものではない。 神道的な要素や朝鮮半島の巫俗を思わせる感覚も混在しているように見える。 そして作者自身が巫女、あるいは巫堂(ムーダン)のような存在として作品の中に現れる。 この独特の自己演出を受け入れるまでには少し時間がかかった。 さらに作家はテクノロジーにも強い関心を寄せているようだ。 脳波によって反応するインスタレーションや没入型映像が続き、その視線はさらに過去へと遡り、新石器時代の人類へとまで拡張されていく。 素粒子に着想を得た作品も展示されていた。 そして現在は「自然と人間の関係への意識を高める」ことを目的とする活動へと展開し、財団の設立にも至っている。 その旺盛な活動力には圧倒される。 森万里子は、単なる現代美術家としてではなく、一つの精神的・宇宙論的世界観を構築し続けているようにみえる。 極端な言い方をすれば、彼女は「新しい宗教」ではなく「新しい神話」を芸術によって立ち上げ、その語り部であると同時に巫女でもあろうとしているのではないか。 このような印象が残った。 *美術館、 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/marikomori/index.html □ブリー・ルエイ,MAMプロジェクト035 ■「作家の体重と同じ重さの粘土を押し広げ、引き裂き、掻き出すといった全身の動きによって成形した」陶(すえ)作品が壁に掛けられている。 日本人にとっては身近な土を使っているので、作成過程を含めて親しみがでる。 *美術館、 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamproject035/index.html □片山真理,森アートアワード20...