■マイク・ケリー展、DAY IS DONE

■ワタリウム美術館,2018.1.8-3.31
■ポルターガイストの「エクトプラズム」や目淵黒塗りの「バンバイア」はみたことがあります。 でもマイク・ケリーは記憶にない。 彼の全体像を知ることができて嬉しいですね。 今回は高校時代の課外活動をまとめた映像作品「DAY IS DONE」(2005年)が主に展示されている。 写真を基に台本・音楽・ダンスで再構成していて制作の多くは彼自身が携わっているらしい。
米国1970年頃の日常に係わるキリスト教の季節行事がみえてくる。 これをポップ・アートでまとめた感じです。 しかし彼のベースに有るのはパンク・ロックでしょう。 登場人物の衣装・化粧・動作は当にそれです。 このパンク・ロックが効いているので作品に見応えが出ている。
自身の高校の課外活動を思い出したが米国は想像できません。 階級や人種・宗教が前面に出ている為かもしれない。 そして会場で説明があった彼の<トラウマ>がよく分からない。 彼の生きた時代地域の一般的なトラウマを指しているようにもみえる。 台詞の多い作品よりも音楽やダンスが主のほうが入り易かったのは確かです。
*館サイト、http://www.watarium.co.jp/exhibition/1801mike/index.html