■くまのもの-隈研吾とささやく物質、かたる物質-

■東京ステーションギャラリー,2018.3.3-5.6
■新国立競技場再コンペは伊東豊雄と隈研吾の応募しかなかった。 伊東案はギリシャ・ローマから続くオリンピックを意識させてくれる。 隈案は自然を取り込んではいるけど思想性が感じられない。 この理由が展示会をみて分かったの。
隈研吾は素材に着目して分類・整理・構築していく人のようね。 素材とは展示順で竹・木・紙・土・石・瓦・金属・樹脂・ガラス・膜と繊維を指す。 この素材からボトムアップで建築を完成させる(ようにみえる)。 でも素材の強調から建築物の骨格が見えない。 しかも表面は自然性が強くなる。 これが新国立競技場に現れている。
彼は服飾で言えばファッションデザイナーよりテキスタルデザイナーかもしれない。 舞台芸術だと美術や道具方の人が演出家も兼ねる感じかしら。 一味違った作品になるのは間違いない。 東京オリンピックが待ち遠しいわ。
*館サイト、http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201803_kengo.html
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