■ヨコハマトリエンナーレ2017、 島と星座とガラパゴス

■ディレクターズ:三木あき子,逢坂恵理子,柏木智雄
■横浜美術館+横浜赤レンガ倉庫1号館+横浜市開港記念会館,2017.8.4-11.5
■子供たちで一杯ですね。 中学生の一団が「これなら俺たちにも作れるな・・」。 頼もしい。
「島と星座とガラパゴス」に沿った作品はあるが3つの単語が繋がらない。 50頁のガイドブックには「接続性と孤立から世界のいまをどう考えるか?」とある。 こちらがテーマのようです。 でもよけい分からなくなる。 孤立は外、孤独は内への引力が強い。 芸術表現は孤独に流れ易いようです。 これを撥ね返して孤立を表現できれば面白さが出て来る。 一つ一つの作品は面白いのですが見ていく先から忘れてしまう感じです。 その中で畠山直哉の写真は対象表面の感触が独特ですね。 これもリアルと言うのでしょう。
午後からは無料バスで赤レンガ倉庫に向かいました。 狭さと暗さと縁日のような人混みの雰囲気がいい。 さすが歴史ある倉庫です。 この為か作品も生き生きしてきた! 最初の瀬尾夏美の言葉も窓からの港を眺めながら読んで行くのは趣があります。 小沢剛のインドでの岡倉天心の足跡も孤独と孤立が対峙していて面白い。 照沼敦朗のプロジェクターマッピンは身体的情念を感じます。 ドン・ユアンは中国が凝縮されていてアジア的祝祭の懐かしさがある。 ラグナル・キャルタンソン「ザ・ビジターズ」は素朴な方法でインスタレーションを精神性あるものにしています。
石造りで逃げ場の無い横浜美術館より隠れる場所のある赤レンガ倉庫がテーマに合いました。 浜市開港記念会館は時間切れです。 またの機会にします。
*館サイト、http://www.yokohamatriennale.jp/2017/
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