■ベルギー奇想の系譜、 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

■Bunkamura・ザミュージアム,2017.7.15-9.24
■第1章は15-17世紀のフランドル美術。 ボスとブリューゲルの版画をみた後のルーベンスはフランドル出身でも少しホットしますね。 見慣れたヨーロッパの匂いがするからです。 やはり前二人の作品には北国の厳しさが表れています。 北方ルネサンスとバロックの違いでしょうか?
第2章は19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派、表現主義。 みる機会が少ないフェリシアン・ロッブス、フェルナン・クノップフの二人がまとまって登場したのはサブライズでしょう。 ロップスのあからさまな性と死の描写は迫力がある。 クノップフの彩色写真も味が出ていますね。 もう一人のジェームス・アンソールは時々出会っています。 「レテ河の水を飲むダンテ」(ジァン・デルヴィル)は物語を知って一層感動しました。
第3章は20世紀のシュルレアリスムから現代まで。 ボール・デルヴォー、ルネ・マグリット以外にも数は少ないけど多くの作家を観ることができて楽しい。
知っている画家の所蔵先は日本の美術館が多い。 その間を埋めている知らない画家たちが輝いていてフランドルそしてベルギーを俯瞰できる展示会になっていました。
*館サイト、http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_belgium/