■ボストン美術館の至宝展

■東京都美術館,2017.7.20-10.9
■時代と地域が散らばっていて万華鏡をみている感じがする。 作品数が少ないから章ごとに気分を切り替えて楽しくみることができたわ。
中国は南宋、日本は江戸に焦点をあてしかも厳選してるから目が喜び通しね。 そしてコレクターたちの顔写真と紹介が作品に親しみを与えていた。 フランス絵画がミレーで始まるのもボストンらしい。 「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」の両手周辺にはゴッホも驚く空間が出現している。 「卓上の果物と水差し」はコレクターであるJ・T・スポルティングが気に入って仕事場に飾っていたと書いてあったけどその気持ちが分かる。 立体感あるテーブルクロスの柄、土器の鈍い輝きそしていつもの果物・・。 静物をみる喜びが押し寄せて来る。 アメリカ絵画が何故アメリカだとわかるのか? 風景があればわかるけど、衣装かしら? 微妙な仕草かもしれない。
1章の石像はまだ助走だからよかったけど6章の写真と版画でリズムが狂ってしまった。 これを省いて現代美術を加えたほうが会場の緊張感が保たれたはずよ。 それでも満足度120%だったわ。
*館サイト、https://www.tobikan.jp/exhibition/2017_boston.html