■サンシャワー、 東南アジアの現代美術展

■国立新美術館+森美術館,2017.7.5-10.23
■100人近い作家が集まると何かが蠢いているという感じね。 森美術館からみたけど最初はシックリこなかった。 昼食をとってから新美術館に入ったら段々とボルテージがあがってきたの。 この展示会は作品が積み重なっていき、ある時点で東南アジアの全体像とでもいえる何かが現れて来る。 美術展と言うより文化祭のようだわ。
面白かったのは「2匹または3匹のトラ」(ホー・ツーニェン)と「ソーラー:メルトダウン」(ホー・ルイ・アン)。 どちらも映像だけど植民地批判や欧米映画批判を語るの。 人種や宗教問題より政治問題とくに独立戦争の比重がどの国も高い。 他にも面白い映像作品が多かった。 機器が手軽になり作家の思いを巧く伝えられるのかもしれない。 絵画の時代が少なかったとも言える。 最初は身近なモノを使ってのブリコラージュが広がりその延長に映像が続いていくのね。
東南アジアに興味を持つのは旅行の対象になった時だとおもう。 ASEAN10カ国のいくつかは行ったけどその時の旅行体験が展示会を近づける。 ひさしぶりに東南アジアを楽しんで考えてしまった。 「サンシャワー」もいいタイトルネ。 作家たちは雨粒かしら?
*館サイト、http://sunshower2017.jp/