■ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展

■汐留ミュージアム,2015.10.29-12.20
■現実と想像・主観と客観・感覚と理論、これらが統合された「総合主義」に焦点をあてています。 会場出口にゴーギャンの辿った世界地図が掲げられていました。 幼少期にペルーで生活していたことがブルターニュの自然に根差した精神性を前向きに受け入れられたのではないか? そして進むべき道が見えたのだと思います。 まさに印象派のゴーギャンから<ゴーギャン>になったその時が語られている展示会です。
気に入った作品は「ブルターニュの眺め」「タヒチの風景」です。 「玉ねぎと日本の版画のある静物」はセザンヌも疑問を呈していますね。 ゴーギャンはモノの存在より精神統合の追及が似合っています。 「二人の子供」はタヒチの先取りのように見えます。 エミール・ベルナールの立ち位置やクロワゾニスム(区分主義)も初めて知りました。 ゴーギャンの謎がまた一つ解けた感じですね。
*美術館、https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/15/151029/index.html