■磯崎新12X5=60

■ワタリウム美術館,2014.8.31-15.1.12
■建築外の美術・映像・音楽・舞台などの文化手法を取り込み建築の解体・再編を試みた磯崎新の「建築外的思考」を可視化した展示なの。 多くは過去のビデオ(連続写真)を観ながら彼の思考の全体像に迫る試みのようね。 他の資料もあるけど。
建築と芸術は切り離せないのはわかる。 特に1960年からの数十年は、この関係が建築家や芸術家たちの身体を通して外部からもよく見えていたのね。 ビデオをみるとそれが分かる。 当時は彼らの行動を把握するのに観客も身体を使わざるを得なかった。 情報化された今との違いかもね。
イサム・ノグチとの展示会場は作成していく流れが面白いし、ホワイトハウスは時代の雰囲気がでている。 岡本太郎展の闇が利賀山房に引き継がれていくのは初めて知ったの。 ディスコ・パラディウムは光の間から劇場の古さがポロッとみえる時間の堆積感がいいわ。 ところで軽井沢の書斎「鳥小屋」の実物建築に登ったけど居心地は悪いわね。 本棚には中谷宇吉郎、谷崎潤一郎、多田富雄などが目に止まった。 そして会場入口の幹林院の言葉は磯崎新の建築外的総括の言葉そのものね。
作品が多くて総てをみる時間がなかった。 映像をみないと楽しくない展示会は大変ね。 ここはパスポート制チケットで何回でも入場できるのがいい。 来年迄開催しているから近くを通ったら寄ろうかな?
*館サイト、http://www.watarium.co.jp/exhibition/1408isozaki/index2.html