■マティス、自由なフォルム

■作家:H・マティス,A・マルケ,A・ドラン他
■国立新美術館,2024.2.14-5.27
■想定外の内容でした。 切り絵の展示会と思っていたからです。 マティスの全体像を描き出していますね。 昨年の「マティス展」(都美術館)と比較してしまった。 今回はその簡略版でしょう。 でもマティスファンだから気にしません。 「ニース市マティス美術館」所蔵が9割を占めている。 残りは「オルセー美術館」と「モンテカルロ・バレエ団」です。
前半はマティス30代頃のA・ドランやA・マルケとの出会いを強調している。 途中、バレエ「ナイチンゲールの歌」の衣装や映像で変化を付けています。 彫刻もある。 後半は50代からの線や色彩を純化させた印刷や切り絵が並ぶ。 そして「ロザリオ礼拝堂」で締める。
ニースの気候風土が作品に影響していることがわかります。 でもニースへ行ったことがない。 ニースを感じる展示会と言い直しても良い。 しかも国立新美術館は明るい。 ニースやカルフォルニアがここは似合います。