■上野リチ、ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展

■三菱一号館美術館,2022.2.18-5.15
■荒さ有る筆使いと色使いで描かれた草木花・・。 リチの作品を前にすると目が楽しんでいるのが分かる。 子供が描いたようにもみえる。 でもちゃんと収まっている。 草花の線がいいわね。 マティスやデュフィも感じられる。 上野リチの素直な遊び心が表れている。
琳派に近づけた作品は上野伊三郎からの影響かな? 今回と違って2009年展は伊三郎を強く出していたことを覚えている。 彼女は七宝も沢山作ったのね? でも探究心は小柄になっている。 たぶん戦争の影響かしら? 展示会も後半は萎んでしまった。 教育者に収まってしまったこともあるわね。 もっと日本美術へ入り込んでほしかった。 室内装飾はウィーン工房からの総仕上げにみえる、人間関係からみても。
*美術館、https://mimt.jp/lizzi