■ザ・フィンランドデザイン展、自然が宿るライフスタイル ■ファブリックの女王

□ザ・フィンランドデザイン展
■Bunkamura.ザミュージアム,2021.12.7-2022.1.30
■フィンランド系展示会が今年は他に(当ブログでは)2展あった*1。 少数の作家に焦点をあてた内容が多い。 でも今回は50人以上が登場するらしい。 はたして会場は暮らしの必需品で一杯。 家具や食器、衣服や装飾、絵画や本・雑誌、玩具までも・・。 総論と言ってもよいわね。
知っている作家は数人しかいない。 会場を見回して一言で表現すると<おおらかさがある>。 これをフィンランドの色と形は持っている。 「大いなる自然を忘れない」ライフスタイルをづっと貫いているのね。
□ファブリックの女王 
■監督:ヨールン・ドンネル,出演:ミンナ・ハープキュラ,ラウラ・ビルン,ハンヌ=ペッカ・ビョルクマン他
■(フィンランド,2015年作品)
■上記展示会と同時にこの映画(配信)を観る。 ファションブランド「マリメッコ」の創業者アルミ・ラティアの伝記ドラマよ。 アルミは楽観的で直感的な性格のためか支離滅裂に描かれているの。 煙草と無駄が多く会社経営も放漫にみえる。 しかも酒癖で占いにも頼る。 「花束を集めるように人を集める」。 従業員の科白は彼女を言い当てている。 彼女がいろいろ苦しんでいたことは想像できるけどね。 でも世界の「マリメッコ」に成長した過程がぼやけている。 たぶん戦後世界に<おおらかさ>を提供したから? 映画の彼女はこの真逆にみえた。 実際のアルミ・ラティアはどういう人物だったのかしら?
*「マリメッコ展」(Bunkamura)