■助教・助手展2021、武蔵野美術大学助教助手研究発表 ■牧野良三、舞台美術における伝達と表現

■武蔵野美術大学美術館,2021.11.29-12.21
□助教・助手展2021
■助手は知っていたが助教は聞き慣れない言葉だ。 助教授かな? 「教授、准教授、講師の次の職階に位置する・・」(wiki)。 旧来の助手を二つに分けたらしい。 職位を細かくしても窮屈になるだけだと思うが。 展示会は以前の「助手展」が今年から「助教・助手展」になったということである。
研究発表とは大げさな感じがする。 絵画はもとより彫刻・デザイン・建築・映像・芸術文化・・、なんでもアリだ。 このため美術界の現状位置や今後の方向性がよくわからない。 挨拶文に「他研究室が何をしているのかを知る・・」とある。 組織内の風通しを良くする為もあるらしい。 しかし面白い作品が多いし気軽にみることができる。 新しい素材(材料)を扱っているので触ってみたい作品が多い。 作品の横に触れる小サンプルを置いてもらえれば有り難い。
□牧野良三,舞台美術における伝達と表現
■会場には実際の舞台模型やデッサン過程の資料が展示されている。 オペラ、バレエ、演劇など多くを手掛けてきているのが分かる。 劇場にはよく行くほうだ。 舞台美術にも興味はあるのだが美術担当の名前まで覚えていない(申し訳ない)。
チラシに「オペラとオペラコンチェルタンテの比較を論じたい」とあったが展示はそのようにはみえなかった。
オペラの欠点は演奏者がピットに隠れて観客からみえないことにある。 指揮者や演奏者も登場人物になりえる。 舞台に立つ必要はないが演者の身体がみえるのは大事だとおもう。 指揮者の頭だけをみても楽しくない。 オペラコンチェルタンテは展示会意図とは違う意味で興味がある。 能が面白いのは地謡や囃子も役者として等しく振る舞うからだろう。 演者の生の身体をフォーカスするのが舞台芸術と言える。