■コンスタブル展、光を描く・・空気が動き出す

■三菱一号館美術館,20201.2.20-5.30
■1986年伊勢丹美術館展の記録を読み返す。 まったく覚えていないし、コンスタブルが画家名だと知ったのもその時だ。 チラシの「日本では35年ぶり・・」は伊勢丹展を指しているのだろう。
今回は「イースト・バーゴルドのコンスタブル家」から始まる。 彼の戸外制作は印象派とは違う。 光というより気温や湿度を含めての空間を描こうとしているようだ。 「空は自然界の美の源」は画家の言葉だが「太陽」は出てこない。 それにしても初期の作品は深緑が沈み過ぎている。
その中でビビッと響いた2枚がある。 なんとタイトルをみるとターナーだった! 「ペンブローク城」「アイズルワースの船着き場」だ。 ロイヤル・アカデミーの対決は既に前半でついてしまった。 あらためて後半の「ウォータールー橋の開通式」と「出航するユトレヒトシティ」の対決をみても同じ感想を持ってしまった。
風景画先駆者の一人として納得できるが、日本展35年ぶりという長すぎる理由も分かった。
*テート美術館所蔵展
*館サイト、https://mimt.jp/constable/