■船越桂、私の中にある泉

■松濤美術館,2020.12.5-2021.1.31
■「ビュフェ展」の帰り松濤に寄る。 船越桂も久しぶりね。 人物像は眼の高さが同じになると話しかけたくなる。 相手もそう思っているようにみえるから不思議。
地下1階の第一会場には楠木像が10体、2階第二会場には6体はあったかな? つまり16人と会話ができるという訳ね。
先ず気に入ったのは「森へ行く日」。 船越は実在人物を像にするらしい。 でもこの作品は違うの。 「・・次第に好きになっていった」と彼は言っている。 活発な精神性を内に込めることが出来たからだと思う。
2階では「言葉をつかむ手」、今回はこれが一番かな。 どういう対話ができるかで毎回好きになる作品が違ってくるの。 ここが船越桂の楽しいところかしら。
2020年の最新作「スフィンクスには何を問うか?」も展示されている。 スフィンクス・シリーズは彼の世界観が詰まっている。 だから手強い。 気軽に声を掛けられないからよ。
ともかく、この忙しい年末に多くの像と話ができて楽しかったわよ。