■ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

■国立西洋美術館,2020.6.18-10.18
■1章「イタリア・ルネサンス」、2章「オランダ黄金時代」はリズムに乗れないまま観てしまいました。 準備が出来ていないと時空を飛べない。 いきなり聖ゲオ・・、聖エミ・・、聖ボシ、聖ゼノ・・ですから。
でも3章「イギリス肖像画」に入ると呼吸が合ってきましたね。 絵画と一体化していくのがわかる。 最高のコンデションで後半は観ることができました。 観客が少ない為もある。 コロナの効用ですか。
この展示会はイギリスがヨーロッパ絵画を如何に咀嚼・容認・展開していったのかが語られます。 各章名にイギリスの能動的な言葉が記されている。 例えば4章「グランドツアー」、6章「ピクチャレス」は当に直接的ですし、5章「スペイン絵画」は「発見」、7章「フランス近代美術」は「受容」、1章に戻ると「収集」というように・・。 これにロンドン・ナショナル・ギャラリーの歴史も重ねて弁証法的にイギリス絵画を形作っていきます。
今回の目玉の一つ、ゴッホの「ひまわり」が終幕近くに展示されていました。 SOMPO美術館の観慣れた「ひまわり」とは一味違います。 黄色が眩しかった。