■ピエール・ボナール展

■国立新美術館,2018.9.26-12.17
■ボナールの絵には生活の余裕が見えます。 他の画家とは違います。 と言うのも先日ゴーギャンの映画*1を観てしまったからです。
そして若い時はヴュイヤールと影響しあっていたのですね? 会場では彼の名前が目に付く。 それ以上に両者の作品は似ています。 2章「ナビ派時代のグラフィック・アート」で、彼が版画でデビューしたことを忘れていた。 3章「スナップ・ショット」で、コダックのカメラに興味を持っていたのも初めて知りました。 ボナールを知っているようで知らない。 さすが大回顧展だけあり全体像がみえてきます。 いやー、楽しいですね。
4章「近代の水の精たち」の肌色と包み込む青、5章「室内と静物」の黄金色の日常、6章「ノルマンディー風景」の溢れる緑色・・。 なんとも言えない色々、何とも言えない空間・・。
彼はシャルダンに心酔していたようです。 シャルダン*2の<時間の静止>をそのまま空間に星屑のように散らかしたのがのがボナールでしょう。 どちらも静止が「親密さ」となって表れ人生の豊かさが何であるかを感じさせてくれます。 やはり他画家とは違う余裕がみえます。
*1、「ゴーギャン-タヒチ,楽園への旅-」(2017年作品)
*2、「シャルダン展-静寂の巨匠-」(2012年,三菱一号館美術館)
*オルセー美術館特別企画展
*館サイト、http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/bonnard2018/