■超えてゆく風景展 ー梅沢和木XTAKU OBATAー

■ワタリウム美術館,2018.9.1-12.2
■二人展ですが量と質が際立って不均衡です。 展示室2階・3階は梅沢和木の作品が壁一杯です。 大小写真の上に丹念に又は粗雑に細かく絵具で描いてある。 ゴミゴミしていて近寄らないと何が描かれているのかわからない。 作品ごとの境界も定かではない。 風景というより壁でしょう。
なんとそこに小畑多丘のロボットのような木造彫刻が2点、ズトーンと向かい合っているだけ。 両者には緊張感が漂っています。 B-BOYとB-GIRLがこれからダンスを踊ろうとするその一瞬を捉えている。 微妙に振動しているようにみえる背景の梅沢と共鳴していますね。  展示室4階は小畑の写真と映像がともに1点。 「Takuspe buttai Abstoract」は色々な抽象物体が画面を横切る二次元的動きをしている。 面白いようでつまらない。 敢えて3次元を無視しているからでしょう。 2階の続きで4階も彫刻を見たかった。 でも展示室自体の問題もありますね。 3階と4階は中途半端な空間のため作品も中途半端になってしまいそう。 今回の2階は面白い空間が出現していました。
*美術館、http://www.watarium.co.jp/exhibition/1809hyperlamd/index.html