■ブラジル先住民の椅子 ー野生動物と想像力ー

■東京都庭園美術館,2018.6.30-9.17
■動物の優しい顔がいいわね。 猿、豹、鹿、獏、鷲、鷹、蝙蝠、魚、亀・・。 コンドル、アルマジロ、アリクイ、ハチドリ、カエル・・。 知らない名前もある。 見ているとホッとする。 蛇や蜘蛛はいないようだわ。 癒し系かな。 
記録映像「ブラジル先住民の椅子ーメイナクの人々の生活と椅子作りの紹介」(12分)と「ブラジル先住民が語るメイナク族と椅子」(25分)を最後にみる。
前者映像はメイナク族部落とその生活の一端が映し出され、ジャングルに行き大きな木を斧で倒し椅子を作っていく様子が紹介されているの。 森の木から動物が生まれ出てくる感動が持てたのは嬉しい。 でも今もこのような生活をしているのかしら? 文化遺産としての保存映像かもしれない。
後者は椅子作りの問題点が語られる座談会形式の映像よ。 メイナクの人々は椅子を民芸品ではなく芸術品として扱ってもらいたいらしい。 経済的都合が背景にあるのも分かるわね。 汐留ミュージアムで「河井寛次郎展」が開催されているけど、日本でも作家と職人の関係や機械の使用などの相違からくる民芸運動批判があった。 この映像でも斧かチェーンソーかの話がでていたから意見を統一するのは大変そう。
中庭の池がみえる一室に掲げてあるブラジルと先住民の地図は作品全体を把握するのに最適よ。 その中でメイナク族が住んでいるマトグロッソ州の名前を見た途端レヴィ=ストロースを思い出してしまったの。 うーん、悲しき熱帯! 今回は伝統や宗教性も感じられるけど西欧社会に影響された現代作品ばかり。 副題にもあるように想像力としての表現を楽しむ展示会のようね。
*館サイト、https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180630-0917_benchesofthebrazilian.html
*追記。 ブログのデザインを9月初旬に変更したの分かった? 「Blogger」を利用しているけど更新があり古い機能が使えなくなってしまったからよ。 新しいスケルトンを使って再構築したけど微妙なデザインが作れない。 クリック(タップ)操作が増えてしまった。 コードは修正したくないし・・。 これでいくしかないわね。