■装飾は流転する

■出品者:ヴィム・デルヴォワ,ニンケ・コスター,山本麻紀子,山縣良和,高田安規子&政子,コア・ボア,アラヤー・ラートチャムルーンスック
■東京都庭園美術館,2017.11.18-2018.2.25
■装飾とは何か? この展示は装飾を形容詞や副詞として位置付け作品本体の装飾性を感じ取ろうとしているのかしら?
7組のアーティストが出品しているけど先ず目にするヴィム・デルヴォワとニンケー・コスターは充実感が迫って来る。 作品に塗られている装飾性が光を放っているからだとおもう。 つまり装飾を感じるには本体のマッスが必要と言うことね。 例えば2階へ上って次に目にする山縣良和は装飾しかみえない。 楽しいけれど形容詞の塊のような作品だわ。 高田安規子&政子は作品が凝縮しているから装身具に近づいていく。 本体=名詞と装飾=形容詞が融合した装飾品のようにみえる。 そして最後にみたアラヤー・ラートチャムルーンスックの映像は凄い。 遺体安置所の花柄布を覆った死者たちの横で作者がタイ古典文学「イナオ」を詠唱するの。 これを見て日本の葬儀を思い出してしまった。 装飾とは死者を弔うために出現したのだとようやく分かった。
装飾とは何か?をいろいろ考えたので正月ボケが抜けたかな・・。 そして今回は各部屋を別の方向から眺めることができて楽しかったわ。 例えばバスルームは窓側から見ることができたし、普段閉じている窓も開いていて外の景色を楽しむことができた。
*館サイト、http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/171118-180225_decoration.html