■石内都、肌理と写真

■横浜美術館,2018.12.9-2018.3.4
■石内都の全体像をみることが出来る展示会です。 「横浜」「絹」「無垢」「遺されたもの」の4章17シリーズから構成されている。 後の3章は断片ですが時々みています。 「横浜」は初めてですね。
でも、その「横浜」は若さだけで撮っています。 作品内に看板文字や人影が写っていると読み込んでいくことができる。 しかし無文字無人の建物や廃墟の作品はどうしようもない。 直球で押し切っています。
「絹」へ来て世界が広がります。 絹の質感が何とも言えない。 光り輝いている素材の素晴らしさを発見できます。 しかも絹は昭和と大正時代を連れてくる。 それは衣服となりそのまま皮膚へ向かいます。 皮膚は再び時代に帰っていく。 行き来する時間が作品にこびり付いていくのです。 肌理という言葉が見事に作品を表していました。
*展示会サイト、http://yokohama.art.museum/special/2017/ishiuchimiyako/
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