■池田重子、横浜スタイル展

■そごう美術館,2017.12.13-2018.1.8
■展示会チラシのコクのある色柄に目が留まり実物を観たくなって横浜へ足を運びました。 KIMONOの展示です。 等身人形に着付けした着物は素人にも入り易いですね。 池田重子は着物の製造過程から入っているのかと思っていたのですがその比重は小さいようにみえる。 収集家ですか。 これは彼女のコーディネート展示会です。
会場の解説に「50歳過ぎに、ある帯留をみて身震いしたのでこの道に入った・・」と書いてある。 いやー、凄い人だと感じました。 これで帯留もしっかり見てきました。
作品タイトルの付け方も面白い。 柄で4つに分けているようにみえる。 具体的な帯柄と抽象的な着物柄、その逆の抽象と具体、抽象と抽象、具体と具体です。 もちろん具体と抽象が一番多い。 分かり易い例だと帯に歌舞伎役者の似顔絵があれば着物柄は歌舞伎座の縦じま緞帳を持ってくる等々です。 抽象と抽象は同季節を重ね合わせる場合に使う。 全体的な色彩は彼女の感性でしょう。
「横浜で生まれた美意識」とあったが江戸と横浜が拮抗しているハイカラとでも言うのでしょうか? 彼女の私室写真が飾ってあったが中国風にもみえて混乱しました。 でもさすが横浜ですね。 正月を華やかにする展示会でした。 ついでにそごう横浜店内をうろうろと見物し食事をしてきました。
*館サイト、https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/17/ikeda_shigeko/index.html