■横山大観展-東京画壇の精鋭-

■山種美術館,2018.1.3-2.25
■この美術館は会場が狭いので混んでいると落ち着いて観ることができない。 しかも地下へ降りていく階段が広いのでアンバランスにもみえる。 (作品搬入出の為かな。) ロッカーやトイレも狭い。 喫茶店も迫り窮屈を感じる。 ・・都心の美術館に無理を言ってもしょうがない。
久しぶりの横山大観に浸る。 今回気に入ったのは「作右衛門の家」「喜撰山」。 しかしいつ見ても大観の絵は漱石の言うとおりだ。 「間の抜けた、無頓着な、・・」*1。 大観は言う、「写生とは、その裏に潜むモノの精霊を表現するためにある」。 彼の絵はこれと格闘した連敗跡にみえる。 意識を向けたら精霊は消えてしまう。 気に入った2枚と「霊峰不二」は意識を押さえて精霊が現れている。
*1、「横山大観展」(横浜美術館,2013年) 
*館サイト、http://www.yamatane-museum.jp/exh/2018/taikan.html