■謎の天才画家ヒエロニムス・ボス

■監督:ホセ・ルイス・ロペス=リナレス
■イメージフォーラム,2018.12.16-(スペイン・フランス,2016年作品)
■2017年はボスで締めくくります。 ボスと言えば缶コーヒーではなく、今年なら「バベルの塔」になりますか?
この映画は三連祭壇画「快楽の園」のみに集中させている。 そして祭壇画を前にして20名前後の有名人が勝手に喋りまくる。 有名人といっても知っている人は蔡國強とルネ・フレミングだけでした。 経歴を読めば思い出してもう少しいるかもしれない。
「快楽の園」の本物はみたことがありません。 絵の前に立てばかぶりつきになるでしょう。 何度もみたくなる理由の一つに、登場人物の多くが素っ裸で肌の色が白く滑らかな為だと思います。 有名人の一人が「エロチックだが温度が低い」と語っていましたが飽きが来ない所以でしょう。 他の一人は内容が「キリスト教教義に則っている」とも言っている。 キリスト教批判を絵中に入れているにもかかわらず長く親しまれている理由かもしれない。 さすが悪魔のクリエーターでありキリスト教友愛団「聖母マリア兄弟会」所属名士だけあります。
*作品サイト、http://bosch-movie.com/