■デンマーク・デザイン

■損保ジャパン日本興亜美術館,2017.11.23-12.27
■デンマークの最高地は173メートルしかない。 この値には驚きです。 北欧諸国の一つなら千メートル以上はあると考えてしまう。 作品をみても自然にどっぷり浸かって木や革を使うのとは違う。 福祉国家いわゆるノルデックシステムから来ているようです。 具体的には人間生活の基本としての快適な住まいからです。 そこで使われる家具や食器、玩具も同列に扱われている。 
しかし会場は政治・経済との関係を深くは論じていない。 デザイナーの紹介を読んでも福祉国家との繋がりは分からない。 影響は複雑なようです。 さり気なく無駄を排除している作品は九州ほどの国土や人口570万人から来ているデザインにみえます。 少し誤ればニトリやシマムラと同じになってしまうところもある。
会場にあった座れる椅子は全てを試したがなかなか良い。 座った時に感じたのは<余裕>というようなものでした。 これこそが福祉国家と小さな国土・自然と歴史・文化が融合したデザイン結果かもしれない(?)。 日本のモノやコトからは<余裕>を感じたことがないことを思い出させてくれました。 ・・日本の余裕の無さは一体どこから来るのか?
*日本・デンマーク国交樹立150周年記念
*館サイト、https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2017/danmark-design/