■西田俊英展、忘るるなゆめ

■そごう美術館,2016.10.18-11.13
■「華鬘」(1983年)を目にしたとき山種美術館で出会ったことを思い出しました。 この作品は記憶に残っていた。 似た作品も2点ありましたが凝縮されていてどれも見応えがある。 存在より物の色と形のハーモニーを追求しています。 卒業制作の「回転木馬」(1977年)もいいですね。 緊張感があります。
 しかし歳を追うごとに平凡さに覆われてきます。 それは人や動物が日常で覚える倦怠感と同じものです。 でも宗教の柔らかさを持っている。 時々生き返る作品もある。 彼も認めています。 それはキャプションに年齢が入っているからです。 彼は年齢に拘っている。 過去に目が向いているのでしょう。
*館サイト、http://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/16/nishidashunei/index.html